自分を鍛える機会と環境を糧に自らを高める自己再発見の旅へ
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皆さん、ご入学おめでとうございます。本日、桜の花が咲き始めたキャンパスに、学部632人、大学院25人の新入生の皆さんをお迎えすることができ、教職員および在学生一同、大変嬉しく思っております。
皆さんにとって本学への入学は大きな目標達成でしょう。けれども、これは新たな夢の追求、そして新たな自分を知る旅の始まりでもあります。ここでは、皆さんがこれから目標達成に向かう旅を、本学の教職員がどのような理念をもって支えてさしあげられるか、お話ししたいと思います。
まず、本学の理念、つまり建学の精神について、少しお話しいたします。本学の前身である「女子英学塾」が津田梅子先生によって1900年に創設されたことは、皆さんすでにご存知だと思います。梅子先生が掲げられた塾の教育の柱は3つあります。柱の1つは、勉学・研究における学生の自主性を重視すること。2つ目は、広い視野を持った人間を育てること。そして3つ目に、その目標を達成する方法としての少人数教育です。
(1)自主性の重視、これは受け身的な勉学姿勢ではなく、自分で考える姿勢をさします。「教師や他人に依存する教育は卒業して校門をあとにすると終ってしまうけれども、自主的な思考ができるようになれば、人間は生涯学び続けることができる」のであり、大学はその基盤を作る場だというのが梅子先生のお考えでした。
(2)梅子先生は、学生に広い視野を持つことを求めました。専門分野において秀でることに努める一方で、社会の多様性を知ることを通してall-round woman (complete woman)ををめざす、ということでした。
(3)少人数教育を重視する、この建学の精神は今に引き継がれており、本学では単に知識を与えるだけではない効果的な教育が行われております。少人数教育を通して、さきほど建学の精神として掲げました「自主性を育むこと」「視野を広げること」が可能になると、私どもは信じております。
昨年度、学生の大学に対する満足度を測る外部のある調査で、本学は満足度のもっとも高い大学のひとつという評価を受けました。このような評価を受けることは、私ども教職員にとって大変うれしいことです。教員も職員もよい教育を提供できるよう日々努力しており、その努力が在学生の皆さんに認められているのだと思います。しかし、「満足度」というのは、大学在学中の4年間だけを対象にして測られるべきものではないと、私は思っております。大学は、学生の将来にわたって関わり続ける役割を担っているはずです。長い人生のどこかで、本学で勉強したことが、こんな風に自分に影響していると、皆さんに満足感をもって思い出していただけるような、そんな教育を教職員はめざしております。
津田塾大学は、誠心誠意、皆さんの成長のために、皆さんのさらなる夢の実現のために、自分で考える材料、そして自分を鍛える機会と環境を提供いたします。皆さんは、在学中にこれらを有効に、積極的に使って、これからの時代を担うための基盤をご自分のなかに築いてください。
皆さんの自己発見あるいは自己再発見の旅がどのようなものになるのか、楽しみにしております。本学での生活が、有意義で、実り多いものでありますよう、そして長い人生のなかでご自分にとって重要な意味をもつ経験として思い起こされるものとなりますよう、お祈りして、ご挨拶といたします。
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