この4月に渋谷区千駄ヶ谷に開設した千駄ヶ谷キャンパスとオープンスクールの開校をご紹介するためのレセプションで、ご挨拶をいたしました。
![]() 式辞を述べる飯野学長 |
![]() 出席者と懇談 |
![]() 千駄ヶ谷キャンパス |
![]() 千駄ヶ谷キャンパス事務室 |
津田塾大学の「教育力」
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ご入学おめでとうございます。本日、このキャンパスに、学部749人、大学院14人の新入生の皆さんをお迎えすることができ、教職員、在学生ともども大変うれしく誇らしく思っております。この日まで皆さんを暖かく見守り励ま してこられたご家族、関係者のかたがたにも心からお祝い申し上げます。
皆さんは、ここで始まる大学生活に対する大きな期待とともに緊張感や不安を抱いておられることでしょう。でも、自信を持って、新たな目標に向かう歩み─輝かしい先輩の列に続く歩み─を始めてください。
皆さんのその歩みを支える津田塾大学の「教育力」についてお話しいたします。最近、大学の「教育力」が問われているといわれます。大学への進学率が高校卒業者の50パーセントを超え、科学技術が爆発的に進展・ 拡大しグローバル化が進んだいま、個人が持つ知識や技能が日本の社会全体の将来を左右すると考えられます。そうした新しい知識の進展に寄与する新しい世代─未来を切り拓く上で中心的な役割を果たす若者─を大 学は育てなければならないのであり、まさに大学の「教育力」が問われているのです。
大学の「教育力」とは「大学教育が学生に与えるインパクト」であり、具体的には大学の理念、教育組織、そして個々の授業から成り立っています。津田塾大学の「教育力」を示す理念をスローガン風に申しますと
「21世紀の複雑で多様なニーズに対応すべく、グローバルに、そしてローカルに、勇気、情熱、志をもって世界を拓き、社会に貢献する女性の育成」です。「グローバルに」という言葉は「国際社会で」
という表現で言い換えることができるでしょう。「ローカルに」は「地域社会で」、つまり「身近な社会で」という意味です。そしてその教育の柱は4つあります。
(1)リベラルアーツに裏打ちされた、オールラウンドな人間力
(2)世界に向けての知の発信力
(3)国際的に活躍・行動するための英語力とコミュニケーション能力
(4)生涯を通して学び続ける姿勢
本学の創立者、津田梅子先生が抱いておられた夢は、女性が教育を受けて自立することでした。女性が教育を受けることが難しかった時代に、津田先生は、女性の地位を向上させるには教育が必要だと考え、 英語教員の資格を得るための訓練を、1900年開校の「女子英学塾」(本学の前身)の目標として掲げました。つまり、高度専門職業人、プロフェッショナルの育成は、本学の建学の精神です。本学で学ぶ間に皆 さんには「英語の津田」といわれる本学が誇る英語教育を通して実力をつけていただきたい。また、英文学、英語学や、国際関係学、数学、情報科学などの分野でのプロフェッショナルになる知識を自分のもの にしてください。
しかし、本学のめざすところはそこにとどまらないということも、皆さんには知っていただきたい。言語を習得することで思想や文化も学び視野を広げる、また、 さまざまな学問を通してものの見方や考え方を学ぶ、これこそ本学のめざすリベラルアーツ教育の真髄です。津田先生の「女子英学塾」開校式式辞にも、この点が 強調されています。「英語を専攻するにあたり、この専門分野で完全になることに努める一方、完き女性(all-round women)を作るのに必要な他のことがらをないがしろ にしてはなりません。世間一般のことがらを知り、他の分野のことに接するよう、努めていただきたい」と。多様な価値観のぶつかり合う、そして急速に変化する、 そんな状況においても活躍できる、強靱な精神力、たしかな判断力、しなやかな適応力、大胆に発想の転換ができる力、これこそが本学の「教育力」によって培われる 「all-round womenの力」です。
大学の「教育力」のもうひとつの要素は、大学側の働きかけに対して皆さんの側にどのような心構えがあり、大学教育に何を求めるのか、ということです。 本学が期待するのは、皆さんが、与えられる知識を吸収するといった受け身の姿勢で勉強するのではなく、「自分で考える」「自分から進んでやってみる」 「積極的に参加する」ことです。自主性をもって学ぶ姿勢で、皆さんの側から本学の「教育力」をさらに高めてください。
この目標達成に向かうひとつの有効な手段は、教員と学生との双方向的なコミュニケーションをはかることです。つまり少人数教育であり、本学が大学名に 「塾」の文字を残している理由もそこにあります。本学は少人数教育を通して、自主性をもつこと、視野を広げること、発信力・コミュニケーション能力を育んで きました。そこから生まれる本学の魅力を十分味わい、自ら意欲を持って、教員に、職員に、働きかけ、多くを吸収してください。
卒業生の多彩さも本学の重要な特色であり、本学の「教育力」を示しています。津田塾大学関連の書物において魅力的に語られている卒業生の輝かしい歩みの記録は、 皆さんにとってのよき指針となるでしょう。本年4月に開設された千駄ヶ谷キャンパスでの多様な活動のなかには、皆さんにとってのロールモデルである先輩の卒業生と 接する場もできます。そういう場に積極的に参加して、ご自分の将来像を描いてはいかがでしょうか。
本学での生活が、有意義で実りの多いものであり、これからの長い人生の歩みの中でご自分にとってかけがいのない意味を持つものとして思い出していただける、 そんな経験になりますよう、お祈りし、挨拶といたします。
入学式に続いて行われた新入生歓迎礼拝に出席。
今年は、立教大学教授・立教学院院長代行西原廉太先生より「無条件に愛するということ」というタイトルで新入生に向けてのメッセージをいただきました。
![]() 西原廉太先生 |
![]() 当日の礼拝の様子 |
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論文(最近5年間)
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